真性包茎が尿路感染症になる原因と症状
尿路感染症というのは、腎臓から尿道にいたる尿の通り道に細菌が入り込み逆行していく感染症のことです。
子どもや女性が発症しやすい病気ですが、大人の男性は、風呂でしっかりと亀頭を洗っておけば発症することはあまりないです。
しかし、真性包茎だと、風呂で体を洗っているときも包皮が被っている状態なので、内部まで洗えません。
しかも小便をするときも尿はまっすぐに出ていかず、袋のような法皮の内側が尿がたまります。
そういう不衛生な状態が続けば細菌にとっては繁殖しやすい環境になり、尿路感染症が発症してしまいます。
尿路感染症は、腎盂で炎症が起きると腎盂腎炎、膀胱で炎症が起きれば膀胱炎というように呼ばれます。
症状としては、軽い場合には尿をするときに強い痛みを感じるとか、残尿感に悩まされるといったことが起きます。
さらに、炎症がひどくなれば、血尿が起きたり発熱することもあります。
治療をするために、抗菌薬を投与し炎症を起こしている細菌を退治しなければいけません。
真性包茎のために尿路感染症になるのを防げないのか
亀頭を包皮が包む真性包茎は、不衛生な状態になりやすいので尿路感染症のリスクが高まります。
細菌は抗菌薬で退治できるので一時的には解決するでしょう。
しかし、包皮がなくなるわけではありませんから、またしばらくすれば細菌が繁殖して尿路感染症が再発する可能性が高いです。
それをなんとかしたいならば、とりあえずできる限り亀頭の周辺についた垢を落とすためにお湯を流し込みましょう。
風呂で亀頭を洗ってなるべく細菌が繁殖しにくい環境にしておけば、再発しにくくなります。
とはいえ、お風呂であることには限界もあります。
忙しくて風呂に入る時間が短くなれば、すぐに汚れてしまうでしょう。
根本から問題を解決するためには、やはり真性包茎をどうにかしなければいけません。
余分な包皮を取り除く手術は、保険が適用されるので経済的な負担を抑えて治療ができます。
なお、子どもの場合にはまだ未成熟で、包皮が剥けることはほとんどなく実質的に真性包茎のような状態です。
そのため尿路感染症になることも多いのですが、成長すれば包皮が剥けます。
よほど、状態がひどいときでなければ、手術をすることはありません。
まとめ
尿路感染症は、体の中から外へと排出される尿の通り道を、細菌が逆行して炎症を引き起こす病気です。
真性包茎だと風呂で亀頭が洗えなかったり、尿で汚れたりして不衛生な状態になることで、尿路感染症になりやすいことがわかっています。
様々な症状に苦しめられ放置ができない病気ですから、発症して治療をするのと同時に防ぐことも大事です。
そのためには、体を清潔にすること、そして真性包茎の治療をすることが理想的な解決策になります。
ということで真性包茎というのは、リスクをもたらすことであると理解しましょう。